昨日、TOKYO 2020 が終わった本日9月6日、株式会社HYTEKを設立しました。素敵な技術を持つパートナー企業やアーティストに並走し、世界へその才能を解き放つテクノロジーエンターテインメントレーベルです。プレスリリースはこちら。( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000066599.html )
グループ内レーベルとして1年間の活動を経て、世に出た案件は20件。リリース直近で中止になったイベントやフェスは4つ。様々な方々の力を借り、主催したイベントも打撃を受け中止。会場もキャンセルできずに全貯金も失った。これもまた人生。ただ、自分のダメージなんてちっぽけなほど、いまだにエンタメ業界各所へ打撃が大きい中、パフォーマーの仲間たちが頑張るオリパラの式を指をくわえて見てた自分の無力さと、不甲斐なさに腹が立っていた。誰かが言うようにこの2021年の夏は終わりでなく始まりになるべきで、聖火が消えても日常は続くからこそ、世を照らすエンタメの火を消してはいけない。
ここから先は「わかる人だけわかればいい」ではなく「声を上げながら手を動かす」ことが重要な世の中なんだろうと、行き場や正解のないモヤモヤが蔓延しているからこそ感じている。立ち止まればここは「先人たちの作った日本」のゴールで、この場をスタートラインに変えるためには、すぐに声をしながら走り出す必要があるのだと思う。
元々広告作るためにこの業界に入ったわけじゃないが、広告は大切な存在を応援できる強力なスキルの一つだと思う。そのスキルは使い方次第で、世の中をプラスに変えたり、夢を持つ人や会社の運命を変える力はあるのだと、5年の制作業務の中だけでも沢山経験させてもらえたつもりでいる。大学時代を共に過ごしたアーティストの友達を横目に代理店に入ったのが正しかったのか、わからなかった時もある。近道だったのか遠回りだったのかはわからない、それでも表と裏との二重生活をしてたからこそ繋げられる世界もあると信じて。
今では想像のつかない、20歳の時にニューヨークでパフォーマンスしていたときの光景がいまだに忘れられないし、30になった今の自分を動かしているのも同じ原動力なのだとふと思う。地下鉄にメトロ公認のパフォーマーがいて、組合がキャストの生活を守り、どこにでもいる家族が皆100$のチケットを買う。大会に優勝すればベガスで劇場がもてる。形ないものにお金を払いづらいこの日本に、アポロシアターやブロードウェイのようなエンタメが生活に根付き、様々な国から才能が評価され熱狂が溢れる日が訪れるのを未だに夢見ているし、ようやくスタートライン。
創業エントリーなど大層なものではなく、あくまで節目の備忘録としてここに。まだまだこれからですが、どうぞよろしくお願いいたします。 . .
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